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APS-Cとフルサイズの違いって?両者の違いを徹底解説!

APS-Cとフルサイズの違いって?両者の違いを徹底解説!

これから一眼レフカメラを購入して撮影を始めてみたいという方にとって、カメラ選びは色々と迷うことが多いでしょう。その中でも特に迷いがちなポイントとなるのがAPS-Cとフルサイズのどちらを選べば良いのかということではないでしょうか。カメラを趣味にしている人にとっては馴染みがあるかもしれませんが、これから始めようという方や初心者の方にとってはそもそもどういう意味なのか全くわからないという方もいるはずなので、まずはその意味から見ていきましょう。

フルサイズとは

APS-Cとフルサイズとは、それぞれ撮像素子のことです。デジタルカメラが普及する前のフィルムカメラのことを思い出すと分かりやすいですが、フィルムカメラで使用していたフィルムはフィルムの幅が35mmで作られていました。そのため、35mmフィルムと呼ばれているのですが、この35mmフィルムと同じ撮像素子となる36mm×24mmが35mmフルサイズとよばれるものになります。

APS-Cとは

では、APS-Cとはどういった撮像素子かというと、これもフィルムから来ています。APS(アドバンストフォトシステム)という規格のフィルムがあり、このフィルムは幅が23mm程度になっていました。APSにはC以外にもサイズがあったのですが、35mmサイズと同縦横比なのがCサイズなのでAPS-Cと呼ばれるようになったのです。APS-Cサイズは23.6mm×15.8mmとなっています。フルサイズは比較的本格的なプロ用やハイアマチュア用のハイエンドモデルで採用されており、APS-Cサイズはエントリー機からミドルエンドクラスのカメラに採用されていて普及率で言えばAPS-Cサイズの方が普及している形です。

APS-Cとフルサイズの特徴

APS-Cとフルサイズの特徴、比較についてですが、撮像素子の大きさが変わるということは同じレンズを使用したとしても写る範囲が異なるということになります。同じレンズを使用していたとしても、フルサイズに比べAPS-Cサイズだと拡大されて撮影することになるので広角撮影においてはかなり違いが出てくるでしょう。

APS-Cサイズの特徴

APS-Cサイズの特徴ですが、まずは安価であるということが挙げられます。フルサイズのカメラと比較して数分の一程度で購入できます。また、センサーが小さいということはそれだけボディやレンズも軽量化することが出来ますので、持ち歩くに便利ということが言えるでしょう。

フルサイズの特徴

一方、フルサイズの特徴ですが、高画質高感度なので暗い場所などでの撮影に強くボケやすいということや高価で重たいということが言えます。プロ仕様なので頑丈な機種が多くその分価格や重さに響いてきます。

タイプ別の選び方

ボケ味を活かした写真を撮りたいならフルサイズ

タイプ別の選び方ですが、まず重要なのがどういった写真を撮りたいのかということです。高精細かつボケ味を活かした写真を撮りたいというのであればフルサイズのものを選ぶ必要があります。ただし、フルサイズのものはカメラ本体だけではなくレンズも高価なものが多いので、ある程度予算に余裕があるという場合じゃないと厳しいでしょう。カメラに本格的にハマるとフルサイズ機は必ず欲しくなるものなので、初めに思い切ってフルサイズのカメラを購入するというのも結果的にコストを抑えることに繋がるということもあります。

コスパ、持ち運びやすさならAPS-C

また、APS-Cですが、あまり予算はかけたくないけど一眼レフカメラを始めてみたいという方にはおすすめでしょう。APS-Cというと初心者向けというイメージを持つ方もいますが、APS-C機の中でも初心者向けのエントリーモデルからプロが使用するようなハイエンドモデルまで幅広くあります。旅行などの記録を撮影したいという場合にも、APS-Cの方がカメラのサイズが小さく軽いので持ち運びしやすく向いていると言えます。

動体の撮影にも優れる

他にも、APS-Cは動体の撮影にも向いていると言われています。APS-Cはフルサイズのものよりも連射機能に優れているものが多いです。そのため、一回のシャッターで撮影することが難しい動きの速い動物やスポーツの撮影にも向いています。さらに、APS-Cは画角が狭いというデメリットをメリットに変えることが可能です。画角が狭いので超望遠などのシステムもリーズナブルに組むことが出来ます。したがって、野鳥の撮影であったり、飛行機などの写真を撮影するのにも向いているのです。

まとめ

以上のことから、フルサイズを選んだ方がいい人は高感度の撮影をする機会が多く本格的なものが欲しいという人です。ノイズが少ないですし、レンズの機能を最大限に引き出すことが出来ます。逆にAPS-Cサイズを選んだほうが良い人は、まずはAPS-Cでリーズナブルにカメラの世界に入り腕を磨いてからフルサイズを購入したいという人、旅行や登山など気軽に持ち歩いて目についたものを撮影したいという人などになるでしょう。
それぞれ特徴があるので、自分が使用するシーンや求める機能などをよく考えた上で購入するカメラを決めることが大切です。